サッカー対フットサルのガチ対決を見てきましたよ。(後編)

和歌山でめっちゃ面白いイベントやるから是非来てくださいというお誘いをいただいたので、行ってきました! の続きです。

前編から読む

さてようやくお待ちかね、サッカー対フットサルのガチンコ対決!

観客席に入ると、アルテリーヴォ和歌山のサポーターによる力強いチャントが鳴り響いていました。これがサッカーの応援のパワーか! 観客席はひょっとすると満員なんじゃないかと勘違いするぐらいの熱気に包まれています。

勘違いだった(笑)。

でもね、アリーナがバカでかいだけで、ここが市民体育館なら超満員ですよ、まじで。
1000人近くはいたんじゃないかと思います。

フットサルとサッカーのトップレベルがガチで戦って、フットサルが負けるわけないやん。

サッカーの試合で戦えば、サッカーの圧勝でしょう。

でもこれは、フットサルの試合です。

妻が「どっちが勝つかなー」と、しょうもないことを聞くので、こう言ってやりました。

「アホか。フットサルが負けるわけないやん。」

さあ、実際はどうなるでしょうか。

 

戦前の雰囲気はアルテリーヴォ(サッカー)の圧勝?

それぞれの集合写真です。
(写真はわざわざ送ってくださいました。載せろってことですよね!? え!?違う?)

アルテリーヴォ和歌山(関西サッカーリーグ1部)

セットスター和歌山(関西フットサルリーグ2部)

誰ですか!「少なっ!」とか言うのは!

か、数じゃないんですよ。質ですよ、質。
ちゃんと背中に応援団が入るように、普段とは逆向きで集合写真を撮るセットスター。しかもダイバーシティサッカーフェスティバルのイベント名もある程度入るように計算されている。流石です。やっぱこういうところですよね。

で、試合はどうだった?

25分ハーフのランニングタイム(時計が止まらない計測方法)で行われた試合、結果は、5対2でセットスター和歌山(フットサル)が勝利しました。

しかし僕的には、良い印象と若干の不満とが入り混じる内容でした。そこらへんも本音で書いてしまうところが、このブログのウリですから書きますよ。

サッカーチームがフットサルのトレーニングをせずにフットサルで勝てるわけがない。

サッカーチームには不利な部分がたくさんあるんです。例えば今回でいうと、

  • 攻撃のしかたがわからない。つまり、押し上げるボール運び→アタッキングゾーンに入ったらシュートという単調な攻撃以外の攻撃法が思いつかない。
  • フェイクなしのワンツーなどが、ほとんどの場合通らない。
  • スルーパスが使えない。スペース的に。

この時点で、サッカーチームに攻め手は無いですよね。さらに、

  • トランジションの連続に慣れていない。特に攻撃から守備への切り替えが遅い。
  • ディフェンスは受け渡さないゾーン。オフシーズン、ポジション的にも、守備の連携など取れるはずがない。
  • オフサイドポジションにいる相手の動きは基本的にそれほど関知しない。サッカーではそういう必要性がないからなのか。
  • コーナーキックやキックインなど、セットプレーの守り方がわからないので棒立ち。
  • ゴールキーパーの感覚が全く違う。

守備の面でも致命的に劣るわけです。

そうなってくると、サッカーチームが勝負できる部分は、フィジカル、足技、球際の強さ、ドリブル、スピード、高さ(ヘディング)。結局は個の部分ぐらいでしかありません。

セットスターはもっと点を取らなければならなかった。

前半はセットスター 3-0 アルテリーヴォでした。

正直、すでにアルテリーヴォの選手たちも、観客席のアルテリーヴォびいきの小学生たちも、前半で心が折れかけているように見えました。攻撃はほとんどうまくいかずにカウンターを食らうし、たまに訪れるシュートチャンスも、僕が現時点で関西最高のゴレイロだと思っているセットスター#1川本翔一選手がいとも簡単に防いでしまうからです。

いったい何回あったかわからないほどあったセットスターのコーナーキックは、上から見ると全部がビッグチャンスに見えました。セグンドパウのキックミスなども含めると、セットは後半も併せて10点ぐらい取っていてもおかしくないほどでした。

セットがビッグチャンスを外す度に、僕は心の叫びを声に出してしまいました。

「もう!そういうとこやろ!(笑)」

レフェリーにはほろ苦い経験になったと思う。

これは僕が経験上感じていることなのですが、サッカーチームとフットサルチームとの対戦時に特に気を付けなければならない、ファウルコントロールがあります。

フットサル選手が、ボールを保持している隙だらけのサッカー選手から不意にボールを奪ったとき、奪われたサッカー選手はファウルをかえりみず奪い返そうとすることがよくあります。そういった明らかに故意のファウルに対して、少しでも(今日の主役はレフェリーじゃない。今のぐらいは見逃しておこう)という判断をすると、そこから試合のコントロールはおかしくなります。

昨日の試合にはそういう場面がありました。

そしてそこから先、レフェリーは時間とともにどんどん笛を吹けなくなっていきました。

明らかにファウルでボールを奪って、ピッチにいる全員がファウルだと感じて全員動きが止まっているのに、笛が鳴らないので、ファウルした選手が何度も躊躇しながら相手ゴールに向かって一人でドリブルしなければならない場面がありました。なかなか見られない場面ですが、僕にも同じような経験があるので気持ちはすごくよくわかります。

レフェリーはこれをバネに上達してほしいと思うので、あえて書かせていただきました。

個人的にはロングスローより見たいのはプレス回避でした

なんぼ裏取れるからって、ことごとく通るからって、ゴレイロからあまりにも投げすぎでしたよ、セットスターは。いやもちろんわかりますよ、シンプルイズベスト。だってしょうがないじゃない、通るんだもの。

でも、もう少しつなごうよ、フットサルだもの。

それでも、今シーズンのセットスターの期待度は120%です!

ダメ出しはこのぐらいにして、この試合に関しては若干の不満はあれど、今シーズンのセットスターのワクワク感は半端なかったということをお伝えしておきたいと思います。

まずゴレイロ。何度も言うけど川本選手は間違いなく僕の中では関西ナンバーワンです。能力半端ない。
後半残り3~4分ぐらいから替わって入った2番手のゴレイロも、決定的なやつをバチっと止めていました。その直後たったの1点取られただけで再び交代させられたのは、阪下監督のアレなところですね。もう初めから「1点でも取られたら即座に交代」って決めてたんでしょうね、きっと。

次に我らが#28佐藤匠選手。
身体の強さ。裏で受ける上手さ。そして右45度からのゴール感覚。ヤバイですね。相手ゴレイロが前に出る瞬間にグラウンダーで狙うやつね。ハットトリックの活躍は圧巻でした。

ほかにも、#18#20#22#23あたりの技術、スピード、インテリジェンスが、最高に光っていましたね。阪下監督っぽくて好きな選手ですね。#8の線の細い選手も、出てきてすぐにゴールを決めちゃう感じ、持ってる感じが好きです。#12の米田選手は良いパサーらしい、いぶし銀のプレーがナイスでした。

それと、ハーフラインより少し前ぐらいのゾーンディフェンスも、個人的に好きです。
関西2部では最も注目のチームですね。
ぜひとも1年で1部に返り咲いてほしいです。1部で見たいから!

まとめ

興行的には最高に面白いゲームでした。
アルテリーヴォは22番のスピードが強烈で、ちょっと追いかけて見てみたい選手でした。

アルテリーヴォサポーターのチャントに酔いしれ、セットスターレディースの黄色っぽい応援歌が奏でるコントラストに感嘆して、ジャッジの拙さにも大人な対応を見せた両チームに、どちらも良いシーズンを送ってほしいなと、関係ない人間のくせに偉そうに感じた次第です。

それにしても、これだけ盛大なイベントができる和歌山は、とても素敵ですね。
本当に楽しかったです。

お誘いいただいて、ありがとうございました。

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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