アベマTVは集客に影響したのか。

2017-2018シーズンのFリーグレギュラーシーズン全198試合について、入場者数を調べてみました。

今シーズンからFリーグの特定の試合を無料でライブ動画を配信してくれた、AbemaTV(アベマTV)。僕もずいぶんお世話になりました。

AbemaTVで無料放送したら、わざわざチケット代払って見に行く人が減るんじゃね?

そんな心配をする声が、2017-18シーズン直前のネット上にあがっていました。では実際にワンシーズンを終えて、集客結果はどうだったのでしょうか。

Fリーグ2017-18シーズン放送・配信の有無による入場者数
あり/なし 放送/配信 試合数 入場者数(人) 1試合平均(人)
放送/
配信あり
AbemaTVのみ 58 53,965 930.4
J SPORTSのみ 38 35,869 943.9
AbemaTV & J SPORTS 16 20,230 1264.4
ニコ生など 9 7,218 802.0
なし 放送/配信なし 77 80,546 1046.1
合計 198 197828 999.1

【考察】放送・配信があると動員は10%程度マイナスになりそう。

上表のうち、AbemaTVとJ SPORTSの両方で同時に放送および配信があったのは、セントラル開催の開幕節と、最終の2節の合計16試合。この16試合は放送/配信があろうとなかろうと、ある程度集客を見込める試合なので、これを除外して見てみましょう。

すると、放送/配信があった試合となかった試合では、なかった試合の方が平均で100人程度入場者が多かったことがわかります。これは、放送/配信のある試合が比較的注目されるカード(関東方面での試合だったり、比較的人気クラブ同士のカード)であることを鑑みると、やはり放送/配信が集客に影響を与える傾向はあるといえそうです。その影響はおよそ10%程度と考えてよいでしょう。

つまり、アリーナへ足を運ぼうと考えている人の10人に1人ぐらいが、「やっぱ家で見ればいいや」という考えになっているかもしれないということです。

それでもAbemaTVの果たす役割は大きい。

僕はときどきAbemaTVの公式サイトでFリーグの試合の視聴数をチェックしているのですが、およそ10万~20万ぐらいは視聴数があります。この視聴数はユニーク数ではなく重複している数字なので、正確に何人の人がスマホやタブレットで試合を見ているかはわかりませんが、僕の想像では1万人~3万人ぐらいが見ているのではないかと考えています。

もしもAbemaTVが配信していなかったら、100人がアリーナへ足を運ぶかもしれないけれど、AbemaTVが配信してくれていることによって、その100倍から300倍ぐらいの人(あるいはもっと多くの人)がその試合を目撃できているかもしれないのです。

マイナースポーツで最も危機的な状況は、誰もその競技をやっていることを知らなくなってしまうこと。話題にすら上がらなくなることです。

幸い、AbemaTVはこれからも配信を続けてくれそうです。
Fリーグはこの大切なリソースを、最大限に活用していかなければなりません。

アベマTV2年目の2018-19シーズン、さらなる飛躍を遂げていただきたいと思います。

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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