JFAのフットサル指導者ライセンス制度がイケてない理由。

僕はJFA(日本サッカー協会)のフットサル公認指導者ライセンス制度が嫌いです。
前の前の日本代表監督だった、セルジオ・サッポ氏の指導者講習会しか受けたことが無いので、このライセンス制度の中身を詳しく知っているわけではありませんが、なぜ嫌いなのかは自分の中で明確になっています。

誤解が生じるといけないので先に断っておきますが、僕が嫌いなのは「制度」であって、JFAの中の人や指導者の皆様、そして彼らの持つ知識や理論等が嫌いなわけではありません。

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JFAのフットサル指導者ライセンス制度がダメな3つの理由

2008年にフットサルC級ライセンスが開設され、そのフットサルC級ライセンスを取得するためにはサッカーC級ライセンスの取得が必須条件とされました。その3年後の2011年にはフットサルB級が、そして今年2017年、ついにフットサルA級コーチ養成講習会が開設されました。

1. そもそも等級なんか必要ない。

フットサルを指導するに当たって、理論的に整理されて体系化された知識を持っていないよりも、それらを持っている方が良いということは明白です。

しかし現状、フットサルの指導者は指導者資格を持っていようが持っていまいが、資格がB級であろうがC級であろうが、それぞれの現場でとても多くの役割をこなしています。
資格を持っていない草フットサル指導者であっても、C級資格者であっても、豊富な知識や見聞を持つ優秀な人は沢山います。
資格を持っていない場合には教えてはいけない内容、あるいは上級資格を持っていない人は教えてはいけない内容があるというなら話は別ですが、無資格者や下級の指導者が育成現場で教えてはいけないような高度な技や知識など、なにひとつこの世には存在しません。これは真理であり、この真理は今後も変わることはありません。

2. フットサル指導は画一的にするべきではない。

フットサル日本代表の現監督が指導するフットサルが最上級に位置していて、その最上級フットサルをA級の指導者の方々が学んでいます。A級の指導者の方々はおそらく今後、指導者を養成する指導者(インストラクター)という立場になっていくのでしょうが、協会の元で指導者養成講習会を行う以上、現代表監督から学んだ最上級フットサルをないがしろにするわけにはいかず、(もちろん各人のオリジナリティを多少は出したとしても、)現代表監督の哲学を踏襲した指導になるはずです。

これは、日本代表というチームのフットサルを全国に画一的に浸透させることを意味していると言わざるを得ません。
日本人は多様性を嫌い画一的な指導を好む傾向がありますが、この方法で養成された指導者に育成された選手たちが一体どんな選手に育つのか、想像してみて欲しいと思います。

3. 目的が、「協会の権威を揺るぎないものにすること」になってしまっている。

指導者を養成することの目的は「より質の高い指導者を増やすこと」ですが、その先にある目的は「フットボールを愛する人(競技人口)をより増やすこと」のはずです。
しかし、協会は目的をはき違えて、協会という組織自体の権威をより強固なものにするためにこの指導者ライセンス制度を利用しています。いや、利用しているという意識は協会関係者には無いのでしょうが、結果的に権威を揺るぎないものにしています。その証拠に、僕と同じような意見を持っている人は他にも沢山いるはずなのに、フットサル指導者として成功したい人の多くは、上級になればなるほど制度に対してこういう批判的な意見を発信することができません。いや、発信するどころか、こういう意見に共感すらしてはいけない空気があります。

ライセンス制度がもっともらしく整備されていけばいくほど、協会の権威は強まります。組織の権威が強くなりすぎると批判や反論がタブーとなり、画一的で個性のない指導者で溢れてしまう可能性があります。

では、どうすればいいのでしょうか。

いけてるフットサル指導者ライセンス制度を考えました

要するに、等級を廃して、画一的な指導をやめて個性や特徴を出し、生涯フットボールを愛し続ける人材を育てられる指導者を養成すれば良いわけです。

1. A級ライセンスはインストラクターライセンスに。

A級ライセンスはもはやインストラクターライセンスにしてしまいましょう。
B級ライセンスは暫定的に準インストラクターライセンスに。次の試験に合格すれば、インストラクターになれるという暫定的な資格にしましょう。

現行のC級ライセンス保持者は、上も下も無い一般的な指導者ライセンスとします。
現行のB級ライセンス保持者は、インストラクターを目指すか一般的な指導者ライセンスになるかを選択できます。インストラクターになるには試験に合格する必要があり、不合格なら一般指導者へ。

塾講師には資格も等級も必要ない。

例えば東大合格者を多数輩出する私塾の講師が、何一つ資格を持たない高卒の講師だったとして、何か問題があるでしょうか。
塾の講師は教え方が上手くて、生徒のやる気を起こさせることのできる人であれば、資格も等級も必要ないのです。

講師の評価を決めるのは教え子たちの結果であり、その講師から教わりたいという評判なのです。

フットサルの指導者も塾講師も、理屈は同じです。

JFAは指導者を指導者として公認するだけで良い。

現行の指導者講習会のあり方が正しいのだという反論も恐らくあるでしょう。しかし、フットサルを指導している人が「自分はフットサル指導者です」と名乗れば、その人は指導者で良いのだと僕は思います。

2. インストラクターは流派・家元制度をとればいいんじゃない?

空手の松濤館流や剛柔流、剣術の柳生新陰流などの流派、茶道の表千家・裏千家などの家元。
日本には昔から、それぞれの流儀を継承するという、カッコいい伝統があります。それをフットサル指導者制度に取り入れましょう。

例えば、「須賀一刀流」「木暮新陰流」「奥村無想流」「小野寺圓明流」とか流派があったりして、それぞれが競い合うというね(笑)。

そしてインストラクターは、JFAの監視の下でなくとも、いつでもオリジナリティ溢れる指導者養成講習を行うことができることにします。等級はそれぞれの流派の中で作っても良い。「須賀一刀流初段に合格しました」とか(笑)。

イメージしやすいようにふざけた例を出しましたが、要するに指導者は、インストラクターの講習(もちろん有料)をいくつでも受けることが出来て、講習(場合によっては試験)を受けてはJFA公認の免許皆伝(資格)をもらうことが出来て、それがその指導者のステータスになるという仕組みを作るわけです。

インストラクターは受講料の中から協会にロイヤリティを納めれば良いのです。

 

フットサル指導者という仕事を魅力ある職業に。

インストラクターは、フットサル指導者たちから受講してもらえるように実力を磨いて、その結果、多くの収入を得ます。

フットサル指導者は、将来インストラクターを目指して指導を実践して、より上を目指します。

そしてそんな指導者たちに指導された子供たちがFリーガーを目指す先に、「将来、フットサル指導者になりたいからまずFリーガーになりたい」という目的を作ってあげることが出来たら、それが指導者ライセンス制度のひとつの成功到達点になりえるのではないでしょうか。

 

3. 組織は権威を守るためにあるのではなく、いつも全ての個人の利益のためにあるべき。

現行のライセンス制度では、指導者資格を取ることによって、その指導者自身の収入や集客力が上がるとは言い難い状況です。
協会が名誉と権威を重んじるあまり、個人の利益と将来に目を向けていないことが原因なのではないでしょうか。

組織は個人のために存在するという大前提を、追求し続けるべきであると思います。
そして、個人は利益を求めて組織を利用することで、最終的には組織に貢献する。
そういう仕組みを作ることが、結果的にはフットサル競技自体を発展させることにつながるのではないでしょうか。

 

 

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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