実戦に近い、カウンターの具体的な練習メニューを教えてほしいというメッセージをいただいて。

カウンターの具体的な練習メニューを教えてほしい。

当ブログの読者の方から、タイトルの通りのダイレクトメッセージをいただきました。

せっかくなので皆さんにもシェアします。

読者の方からのメッセージ

ありがたいことに、読者の方からのメッセージを時々いただけるようになりました。本当に嬉しいもので、ブログを書くモチベーションもグッと上がります。

送信者は某地域リーグの監督さん。

メッセージをくださったのは、ある地域リーグの監督さん(以下Aさんとします)でした。
もちろんご本人の許可をいただいております。

以下メッセージ本文

便宜上、若干の編集を加えていますが、概ねAさんの原文のままです。

いつも記事を拝読させていただいております。
昨日の55ゴールの記事も大変興味深く、また同感させていただいております。

私は某地域リーグのチームの監督をしています。チームの状況を考える中で、カウンター、セットプレー、フルプレスの3本柱で練習メニューを考えておりますが、 その中でカウンターについてアドバイスをいただきたく連絡させていただきました。

カウンターは2対1、3対2を軸に、カウンター返しなどいくつかのメニューを実施しています。 カウンターは「関わる(関わり方)」ことに集約されると考えていますが、実際の試合と比較すると練習にリアリティの欠如を感じています。 実際の試合でもカウンターでの得失点は多いですが、数的有利不利とはいえ整った状況はありません。 不躾な質問で恐縮ですが、木村様が実践されてきたカウンターメニューの具体例を教えていただけないでしょうか。

という内容でした。

いつの時も、またどのカテゴリでも、監督さんが頭を悩ませるテーマです。

 

僕はこう答えました。

メッセージをいただいた翌日の晩に、こう答えました。

Aさん、お待たせしました。

まず大前提として、練習にリアリティを求めることはとても難しいということを認めなければなりません。

普段から20×40mの床のコートで練習ができる環境にあるチームは、大学以外のアマチュアではほとんど無いでしょう。うち(僕が監督をしているころのフュンフバイン京都)も練習場所は18×34mの人工芝でした。距離や奥行きの違いは、大きな違いです。 実戦の再現は、実戦でしか成しえないと思った方が良いです。

しかしながらカウンターをテーマにした練習は強度が高いので、実戦時の疲労度を再現するという部分で非常に有効だと思います。

カウンターの練習は、色々試行錯誤してやりました。
練習の人数やゴレイロの数によっても変わってくるし、大会やリーグ戦までの期間がどれだけ空いているかにもよります。

基本的には「数的不均衡を何度か往復して繰り返す」という方法なのですが、具体例を2つだけ挙げますと、2対1からスタートして折り返し時に最初の守備者に2人追加して3対2にするとか、4対4の数的同数のポゼッションからなんらかの条件(例えばラストパスを出した選手など)が抜けていって最終2対1で終わるまで往復するとか、ですね。

それでもリアリティを求めると、練習だけでは全てをカバーすることは不可能に近いと言えます。実戦ではボール奪取した選手が最前線の場合もあるし、最後方である場合もあるし、前残りでピヴォがいる場合もあるし、攻撃2人対ゴレイロの場合だって起こりえます。シュートで終わったのにゴールクリアランスからのカウンターもあるし、コーナーキックが失敗した状況からのカウンターもあります。

重要なことは、攻撃から守備、守備から攻撃に切り替わった瞬間(トランジッション時)に、
①状況を正確に認識することと、②素早く判断することを、脳に酸素供給の足りていない状況でも必ず遂行できるように全員がトレーニングすることだと僕は思っています。
フウガドールすみだの「切り替えゼロ秒」もそういうことですよね。悔しがっている暇も、怒る暇も、ガッツポーズしてる暇もないのです。
練習メニューのルールなどは、その場の環境や条件によって変化させるべきなので、僕の提案が全てではないわけです。

意識したいポイントは、攻撃側は前にボールを運ぶこと、ダイレクトでパスが繋げればディフェンスに引っかからない角度を創り出すこと、セグンドパウを徹底すること、セグンドパウのタイミングがずれた場合はゴレイロの前に入ることなどですね。守備側は、撤退、ディレイ、コーチング、カバーリング、セーフティファーストぐらいですかね。

今はFリーグの動画が良い教材になるので、カウンターの攻撃が上手くいった場面や守備が上手くいった場面などを参考にして、ポイントをチームで共有すると良いのではないでしょうか。
意識レベルの共有と、成功例の共有は、面倒ですが強化への早道だと思います。

以上です。長文すみません。

練習が上手くいっていないように感じる瞬間は、この練習には意味があるのだろうかという疑問を、チームの誰かが感じている時だと思います。まずは練習の目的を明確にして全員が理解し、その疑問をクリアにすることが大事なのではないでしょうか。

 

まとめ

Aさんはとても納得してくださったようです。
実戦に近い状況を無理に作ろうとすることよりも、認知と判断スピードのスタンダードを上げることが大切だと僕は思うわけです。
ポジショニングや連携は、数をこなして引き出しを増やし、コミュニケーションを取り続けることが王道なのではないでしょうか。

ひとつ関わりをもつと、そのチームの今後が気になります。
また応援したいチームがひとつ、増えてしまいました。

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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