試合の勝率を上げるための、真のスカウティング術を教えよう。

2017/01/30

よく、「スカウティング(戦力分析の意味)しておこう」などと言って次に対戦するチームの試合を観たりするが、遠方で観れない相手の場合はどうするか。

僕が、全国大会の前など、戦ったことのない対戦相手の情報を知るときによく使っていた方法をご紹介しよう。

公式記録からスカウティングする。

公式記録をエクセルにコピッてデータ化する。

試合の映像をYoutubeなどでゲットする。

 

公式記録からスカウティングする。

いつからだろうか、SIMSeed(シムシード)というフットサルのデータ管理システムが地域リーグに導入されて、全国のリーグ戦の公式記録はどこからでも見ることが出来て、とても扱いやすくなった。現在では9地域の地域リーグはおろか、都道府県リーグのほぼすべてのチームの分析が、公式記録を使ってできるようになった。

この公式記録、何枚も何枚も見ていると、それだけでおおよその試合展開まで想像できるようになってくるから不思議だ。

それはともかく、スカウティングをするときに拾っていくのは、以下の要素だ。

  • 得点(前半4分割/後半4分割)
  • 失点(前半4分割/後半4分割)
  • タイムアウト取得時間
  • スターティングファイブ(スタメン)
  • それぞれの選手のシュート数
  • チーム合計シュート数
  • ファウル数

公式記録をエクセルにコピッてデータ化する。

今回は、関東3位で地域チャンピオンズリーグに出場が決まった柏TOR'82の2016年度の関東リーグの記録を例にとって説明しよう。なぜ柏TOR’82なのかというと、ユニフォームが好きだから。黄色と黒がカッコいい。今年の地域チャンピオンズリーグ優勝候補と僕は踏んでいる。(もちろん関西のチームに優勝してほしいが。ちなみに関東リーグで最も応援しているのはファイルフォックス府中だ。)

こんな感じで、それぞれのデータをエクセルシートに入れていき、平均値や分布を調べてみる。すると、色々なことが見えてくるのだ。
柏TOR’82の場合は、前半10分~15分の得点が多く、また終了間際の得点も多い。

スターティングファイブを調べてみると、8番と19番の選手はほぼ不動のスタメン。得点ランキングを見ると、恐らくは19番がピヴォ、8番がフィクソ、という3-1の基本形が見えてくる。しかも、19番のピヴォの選手は1試合平均10本以上のシュートを打つ絶対的エース。このピヴォをどう抑えるかが、勝負のカギになるのであろう。

データはどうやって使うのか。

あまり柏TOR'82のデータばかり紹介するのは不公平なので、ここから先は一般的な話とする。

スタメンの記録を追っていくと、セット分けをしているかどうかも分かる時がある。
セットのシュート数を見ると、システムが3-1なのか4-0なのかの仮説を立てることができる場合もある。

タイムアウト(T/O)取得時間には、そのチームの監督さんのセンスを見る。流れを変えたいT/Oなのか、パワープレーに移行する前のT/Oなのか。それとも勝利を確実なものにするためのT/Oなのか。監督さんがどんな采配を振るうのかを、想像して楽しむ。

チームのシュート数の合計は、おおまかなポゼッション率を導くための指標に利用する。本来はコーナーキックの数やゴールクリアランスの数まで分かればよいのだが、そこまでするにはプロの記録員が必要だ。

ファウル数はおもに、フィジカルコンタクトを数値化する指標だ。
多すぎるファウルはゲームコントロールが拙いし、適度なファウルは勝負の勘所を掴んでいて、マリーシアが上手いとも言える。

ここまで下準備をして、やっと試合の映像を見る。

昔は初めて対戦するチームとの試合前には、対戦相手の試合映像を苦労してDVDで入手していた。
今はインターネットで検索すれば、Youtubeなどで、ある程度のチームなら動画を見ることができる。
関西リーグは公式サイトで動画配信をしている。僕が監督をしているときは正直言って迷惑だったが(笑)。

何の準備もなく映像を見るのと、上のような分析をしてから映像を見るのとでは、把握できるポイントの数が全然違ってくる。
以下のようにポイントを絞って見る。できるだけ多くの映像を見ること。

守備の特徴

  • マークの付き方(マンマークかゾーンか。システムはどうか。受け渡すか。カバーリングはどうか)
  • ゴレイロのポジショニング、守備範囲、癖や弱点はあるか
  • プレスの切り方
  • プレスの強度
  • ボールの奪いどころの狙い
  • キックインの守備
  • コーナーキックの守備
  • フリーキックの守備
  • パワープレーの守備

攻撃の特徴

  • 試合を通して狙ってくる攻撃
  • 試合状況や点差によって狙ってくる攻撃
  • プレス回避の形はあるか
  • カウンターのアイディア
  • 切り替えのスピード
  • スペシャルな選手は何番で、その特徴は?
  • 左利きの選手は何人いるか、そしてその選手番号(※1追記)
  • キックインの戦術
  • コーナーキックの戦術
  • フリーキックの戦術
  • パワープレーの有無と形と狙い、オプションの有無

※1 東海リーグのK選手が教えてくれましたので追記します。感謝。

まとめ

試合前の準備というものは、やってやり過ぎということはない。
数字はスカウティングに自信を与えてくれる。
時間は有限だが、このぐらいは最低限やりたいところ。監督の仕事としては不十分かもしれないが。

大事なのは、情報をアウトプットすることだ。
チームで情報を共有しなくては意味がない。
そのために、共有するべき要点を簡潔にまとめることが大切だ。

 

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