下部組織。

名古屋オーシャンズサテライトというチームをご存じだろうか。

このブログを読んでいただいている方なら説明不要、日本唯一のプロフットサルクラブ、名古屋オーシャンズの下部組織である。

名古屋オーシャンズサテライト(なごやオーシャンズサテライト、英語: Nagoya Oceans Satellite)は、日本の愛知県名古屋市をホームタウンとする[2]、日本フットサルリーグ(Fリーグ)に加盟するフットサルクラブチーム:名古屋オーシャンズの下部組織である。

情報源: 名古屋オーシャンズサテライト – Wikipedia

未来の日本フットサル界を背負って立つ選手達が、トップ昇格を目指して切磋琢磨する国内では最高の育成組織だ。

毎年、多くの選手がトップに昇格したり、他のFリーグクラブや地域リーグのクラブに移籍したりして選手が大幅に入れ替わるが、チームとしての実績も素晴らしい。
2009年の発足からわずか2年で東海リーグに昇格。今年度は東海リーグの2連覇を果たした。東海リーグはFリーグ以外では国内最高峰のリーグ、全国に9つある地域リーグのひとつだ。
通年リーグとは別で行われるカップ戦、全日本フットサル選手権でも、東海地域代表の座を6回も獲得している。うち優勝5回、準優勝1回、まぎれもない東海地域チャンピオンだ。しかし・・・。

僕にはある疑問が浮かぶ。

オーシャンズサテライトの選手の平均年齢は20歳前後。
想像してみてほしい。このチームをまるごと今すぐにFリーグに参入させて、選手の入替えもほとんどないまま、成長させたらどうなるだろうか。

3年後にはひょっとするとFリーグの優勝を狙えるのではないだろうか。

5年後には、トップチーム、本家の名古屋オーシャンズを凌駕するチームになれるのではないだろうか。

もっと言えば、金の問題は置いておいて、短期の遠征ではなく、通年のスペインリーグに複数年挑戦させたらどうなるだろうか。
数年後には世界で戦えるチームに成長する姿が目に浮かばないだろうか。

こう言ってしまうと地域リーグに失礼になるが、誤解をしないでほしい。
今の日本の地域リーグよりも、Fリーグやスペインリーグの方がスピードもフィジカルも段違いに上であることは事実だ。若ければ若いほど、常に高いレベルで揉まれたほうが成長も速いのだ。オーシャンズサテライトが現状の東海リーグで戦うことが、もったいないと感じているのは、僕だけだろうか。

サテライトは選手を育成して、トップチームに送り出すための下部組織だという常識。

そんな常識がサッカー界やフットサル界には蔓延しすぎている。

僕もその常識を範としてチームマネジメントをしようとしてきたが、正解ではなかったような気がしている。

スポーツ選手の体力的なピークの話はよく話題にされるが、チームのピークの話は話題に上らない。
僕はチームの平均年齢が27~30歳ぐらいが成熟期だと考えている。それまでにいかに同じメンバーで経験を積むか。そこからチームは円熟期に入る。

選手同士の気心が知れていること、味方の長所も短所も熟知していること、指示しなくても阿吽の呼吸でイメージが共有できていること、チームのベクトルが同じ大きさで同じ方向を向いていることが、フットサルには特に必要だということを考えれば、答えは明白である。

まずは今までの常識を疑ってみることが、日本のフットサル界に今最も必要なことだと、僕は思う。

 

第2章 スペインに学ぶこと につづく

 

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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