投資する資金をフットサル関連ビジネスでまかなう方法。

ひとつ前の記事は、「フットサルメディアもやりがいだけでは続かない。解決法があるとすれば、メディア自体に投資することだ」という内容でした。

つまり裏方から広報活動をしている人たち(ライター、フォトグラファー、動画やグラフィックのクリエイター、デザイナーやウェブマスター、ひいてはチーム、連盟や協会の広報担当者まで)に適切な報酬が出せるような、一過性ではないお金の流れを作り出すのです。

では、どうやって?

 

フットサル誕生から今まで、成長し続けたビジネスがある。

フットサル黎明期と言われる90年代後半から、ブームが去ったのではないかと言われている現在まで、縮小されていくフットサル業界の中でずっと市場を拡大し続けたビジネスがひとつだけあります。(僕が知らないだけでほかにもあるかもしれませんが。)

それは、スポーツメーカーです。

メーカーは弱体化していない。

競技フットサルは危機的な状況におかれているかもしれませんが、スポーツメーカーはその影響をほとんど受けていません。

たとえば数年前には某大手メーカーが全日本フットサル選手権大会のスポンサーを降りるなど、ネガティブな印象がありますが、その反面、メーカーのフットサル部門の売り場面積は、年を追うごとに大きくなっています。

これは、育成年代にもフットサルというスポーツが浸透したことや、社会人でもエンジョイ層が非常に増えたことによるものだといえます。あるいは競技志向だったプレイヤーがそのままエンジョイ志向にシフトしたのかもしれません。

いずれにせよ、フットサル用品やアパレルの市場は縮小どころか緩やかに拡大しているといえます。

なぜ競技フットサルの発展と連動しないのか。

スポーツメーカーが競技フットサルに期待する宣伝効果という一面において、競技フットサルが担っていた「ブランドの知名度を上げる」という役割は、ほぼまっとうしてしまったのではないかと僕は考えています。

小売店はある程度フットサル用品が売れることが分かってきたし、顧客も人気のあるメーカー(ブランド)をほぼ知り尽くしています。

つまり、極端にいえば今後メーカーは、知名度を上げるよりも、大規模に売ってくれる可能性のある人についていきます。これからは、引退していても育成年代の指導者として活動している人たちに、メーカーのスポンサードが為されるのではないかと予想しています。

万が一、競技フットサルが廃(すた)れていったとしても、育成年代とエンジョイ層の市場さえガッチリつかんでおけば、大手メーカーはしばらくは安泰です。フットサルが無くなってもサッカーは無くならない。だからフットサル関係者は皆、「フットサル」という言葉を使わずに「フットボール」という呼び方を多用するのではないでしょうか。

 

競技フットサルの衰退の道は避けなければならない。

日本のサッカー界の将来、子供たちの未来を考えたとき、(サッカー界の人々の大半がそうは思っていないかもしれませんが)競技フットサルの衰退はサッカー界にとってマイナス要素にしかなりません。これは、サッカーもフットサルも経験したことのある多くのフットサル関係者なら理解しているはずです。

競技フットサルを盛り上げるのは、メディアなどの裏方である。

これまでに僕は、メディアによって選手は育てられ、選手は注目されることによって確実に意識が変わると説いてきました。そして競技フットサルの衰退を防ぐために、フットサルメディア自体に投資することが必要なのではないかと書いてきました。

フットサル関連ビジネスで投資資金をまかなうには。

そこで僕は、自分たちの力で継続的に資金を生み出すには、競技フットサルがまだ元気な間に、フットサル関連ビジネスの中で成長し続けている唯一の業態、メーカーになること以外にないと考えました。

広報活動に従事している人々に投資できる資金を、業界の中だけで生み出す仕組みを作るのです。

さらに、競技チームや競技選手にもメリットが出ることを条件に入れます。関わるすべての人々にメリットがあるようにします。具体的な方法はこうです。

  1. 競技チームや競技選手のプロデュースでウェアなどのアイテムをメーカーからリリースする。※アイテムのデザインはデザイナーに適正な報酬を渡して制作する。
  2. 販売利益の内訳は、プロデューサーであるチームや選手・デザイナー・メーカーの三者で適正に分配する。
  3. メーカーは運営に必要な経費や税金などを差し引いた利益を、フットサルメディアの運営や、ライター、カメラマン、デザイナー、コピーライターなどの報酬に充てる。
  4. メディアが活性化することで、競技チームや選手の人気が上がる。→1に戻る

このサイクルが理想的に回れば、WIN×WINの関係を築きながら業界を盛り上げていくことができます。

まずは自分がやってみることが先決なので、僕はやります。

Googleの創業者、ラリー・ペイジは言いました。

「アイデアには何も価値がない、実行することが大切だ」と。

以前、クラウドファンディングが失敗したように、今回の起業も失敗するかもしれません。

しかし、失敗したところで、あきらめなければ負けではない。
勝つまでやめなければ、絶対に負けないのです。

仮に僕が失敗しても、後に続いてくれる人が現れるかもしれません。

僕の考えは以上です。

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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