Fリーグが始まったのは2007年の9月。
Googleトレンドで「Fリーグ」というキーワードの検索動向を調べてみると、最も検索された時期も、2007年の9月であることがわかります。
この10年で世の中は劇的に変わった。
初代iPhoneが発売されたのは、奇しくもFリーグが始まった2007年でした。
それから10年が経過して、人々のライフスタイルは劇的に変わったと言えます。
iPhoneをはじめとするスマホ(スマートフォン)の2016年の世帯普及率は全体で71.8%(総務省:通信利用動向調査より)、10~20代は90%を超えると言われています。電車の中では、ほとんどの人がスマホをいじっていて、「ググる」という動詞はもうすっかり定着しました。
コンテンツはテキストから画像、画像から動画へ。
ウェブの情報発信の主流はテキスト中心のブログから、画像をメインコンテンツとするSNS、動画配信へと移っていきました。
Fリーグの動画配信としては、2014年度まではDMM.comが、2015年度から2年間は応援.comが、そして今シーズンからはAbemaTVが動画配信を行っています。
Fリーグの情報発信も、今では映像を使ったものが多数出てくるようになりました。
DMM.comが配信をやめた途端に過去の映像がお蔵入りされてしまったことは、本当にもったいないことだと思います。
「放映権料を収入源に」という考え方は、改めたほうが良い。
この10年で圧倒的に変わったことといえば、スマホの普及。
次はスマートテレビでしょう。3年後の東京オリンピックの頃には多くの家庭に8Kのスマートテレビが普及するでしょう。これが何を意味するか。今のうちからYouTubeに価値あるFリーグ動画をアップしつづけるのです。— 木村悟 (@bc_squeeze) 2017年12月4日
これから先、放映権という考え方はフットサルに限って言えば捨てたほうが良いでしょう。なぜなら、DAZN、Netflix、HULU、amazonプライムなどいろいろ通信はありますが、AbemaTVも含めてどこかひとつに限定するのは損だからです。インフルエンサーは今後、ファン、個人が担うはず。
— 木村悟 (@bc_squeeze) 2017年12月4日
プロスポーツの収入源の根幹に放映権料というものがありますが、フットサルは別の考え方を取るべきだと僕は考えています。
短めの価値の高い動画を、細かくタグ付けして配信するのです。
短い動画が良いという理由は、スマホの普及で、人々の可処分時間の使い道はより短くなっているからです。
フットサルの試合を1試合、休日に自宅で90分間ぶっ続けで見る間に邪魔が入らない人など、そんなにいないはずです。
著作権は放棄しないまま、自由にファンや個人が二次利用できるようにするのです。
VOD(ビデオオンデマンド)でユーザーがいつでも見ることができるということが、これからの時代、競技の価値を高めるはずです。
この文脈でいう競技の価値とは、スポンサーにとっての価値のこと。
広告の本質である、いかに多くの視聴者にリーチするかということです。
いかに質の高い露出を増やすか。
会場に見に来てくれということを推すのではなく、すごいプレーをスマホ越し、テレビ画面でいいから見てもらうのです。
単にゴールシーンだけをハイライトで流すだけではなく(もちろんそれも大切ですが)、何気ないパス回しの中にも、こんな深い意図が込められているんだよ。だからフットサルは奥が深くて面白いんだよという動画を、沢山流せばいい。良質の動画はファンが拡散してくれるはずです。
次は何が来るか。未来を予想したとき、フットサル界に最も必要なものは?
フットサルのコンテンツとしての魅力は、制作コストが圧倒的に安いこと。そして天井があって、コートが狭いこと。 動画の次のリッチコンテンツは、3D。バーチャルリアリティです。そんなVRコンテンツをどの競技で作るかといったとき、インドアというフットサルの特性は大きなアドバンテージです
— 木村悟 (@bc_squeeze) 2017年12月4日
フットサルリーグ関係者に必要なことは、デジタルアーカイブの重要性と整理法、活用法を学ぶことです。
それには若くその方面に明るいリーダーを据えて、トップダウンで業界を抜本的に変えていくしかない。でなければ、Bリーグのようにリセットボタンを押す羽目になるでしょう。— 木村悟 (@bc_squeeze) 2017年12月4日
これらの未来を想像した時、今のフットサル界に最も必要なのは、Fリーグをはじめとした競技リーグを最適な方向へ導いてくれる若きリーダーです。出来れば20~30代ぐらいの。そんな人をトップに立てられる英断ができれば、フットサルの未来は明るいでしょうね。
今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。
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