要するに、観客がみんなFリーグに熱狂すればいいんですよね。

このブログをご覧になっている方はきっと、フットサルの試合を観たことがある方だと思います。

あなたは、どんな試合を観た時に興奮しますか?

最も興奮した試合は、全日本フットサル選手権の決勝ですか?
それとも、日本代表のフットサルW杯ですか?
あるいは、地域リーグの試合ですか?

なぜその試合を面白いと思ったのか。
その理由を考えることが、集客につながる唯一の道なのではないでしょうか。

この試合にすべてが掛かっているという試合は、面白い。

1年間、この試合のためだけにチーム全員で努力してきた。
この試合を最後に、チームを去る選手がたくさんいる。
そういう試合は、間違いなく面白いのです。

全日本フットサル選手権の決勝ラウンドはFリーグのチームにとって、そういう試合になるので、面白さが増します。

全日本フットサル選手権の決勝ラウンドは、なぜ面白くなるのか。

その答えは、死力を尽くすからだと、僕は思います。

次の試合のことなど考えず、この試合にすべてを賭して戦う。
負けたらそこで終わりです。
負けても戦える3位決定戦もありますが、3位決定戦などおまけにすぎません。

後先考えずに全力を尽くすから、観る人を興奮させるのです。

日本中が熱狂した、”K-1グランプリ”

90年代、昔からのコアな格闘技ファンも、そうでないグラビアアイドルも、にわか格闘技ファンとなったおっさんも、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ”K-1グランプリ”。このアリーナスポーツの王様をご存じない方は、このブログの読者には恐らくほとんどいないでしょう。

なぜみんなK-1に熱狂したのか。

アンディ・フグにピーター・アーツ、アーネスト・ホーストなど、屈強な男たちが、それこそ死力を尽くして戦いました。
一瞬でも気を抜けばマットに沈む。
次の試合のことなど考えずに繰り広げられる壮絶なバトルに、観客は一瞬も目を離すことができません。
会場で観れたら最高!
会場に行けない人たちはみんな、ゴールデンタイムのテレビに釘付けになりました。

それなのに、なぜK-1は廃れたのか。

そんなK-1も2000年代には斜陽の時を迎え、ついには2010年を最後に開催できなくなってしまいました。(※2014年に復活しています。)
K-1が廃(すた)れた理由を僕は「判定が多くなったから」なのではないかと考えています。

自分も熱狂していた頃は、豪快なKOシーンがしょっちゅう見られました。
しかし徐々に、「玄人好み」な判定で決まる試合が増えてきたように思います。

死力を尽くして後先考えずに戦っていたはずの選手達は、決勝までのペース配分を考えて、「余力を残す」戦い方になっていったように感じます。

K-1の教訓をフットサルに当てはめてみればよいのではないか

Fリーグも、全チームが1試合1試合死力を尽くして戦う必要があるのではないでしょうか。
試合が終わった後には立ち上がれないぐらい走りまくってプレスをかけ、激しいカウンターの応酬に観客は瞬きすらできないような試合を見せてくれたら、初めて見る人でも熱狂するのではないでしょうか。

Fリーグは成熟しすぎて、玄人好みの試合が多くないか。

2007年の開幕時には既にかなりフットサルの戦術も浸透していて、Fリーグ開幕からさらにどんどん成熟していった感のある日本のフットサルですが、成熟しすぎた分、初心者がとっつきにくくなってはいないでしょうか。

ペース配分とか、試合運びとか、駆け引きとか、ゾーンディフェンスとか、ピヴォ当てとか、クアトロとか。
難しいことが多い上に、とてもスピーディなスポーツとは言い難いようなまったりとした展開を見せる試合もあります。

まとめ

ちょっと極端に書いてしまいましたが、何といっても本日開幕のFリーグ。

リーグ初戦だし、慎重に、大事に、相手の出方をうかがって、徐々にペースを掴んでいって、ロースコアになったとしても勝点3を取ることを目標に云々。

初めて観るお客さんやAbemaTVのライトな視聴者層は、そんな玄人好みの試合を求めてはいないはずです。

開始のホイッスルからアクセル全開の、息をもつかせないバッチバチのゲームを見せていただきたいものです。

Fリーグ公式サイト

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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