まずFリーグのプレーオフを考え直すべき。

今シーズンのFリーグは、シュライカー大阪が2位の名古屋オーシャンズに勝点8ポイント(32節終了時点)の差をつけて、年間1位を決めている。

Fリーグ創設初年度から9連覇中の絶対王者、名古屋オーシャンズがシュライカー大阪の後塵を拝し、年間2位となったのだ。

順位 チーム名 勝点
1 シュライカー大阪 80 26 2 4 175 91 84
2 名古屋オーシャンズ 72 22 6 4 118 65 53
3 ペスカドーラ町田 62 20 2 10 115 87 28
4 フウガドールすみだ 61 19 4 9 114 83 31
5 府中アスレティックFC 54 16 6 10 87 82 5
6 バルドラール浦安 47 14 5 13 102 105 -3
7 デウソン神戸 42 12 6 14 101 115 -14
8 バサジィ大分 34 10 4 18 91 99 -8
9 エスポラーダ北海道 34 10 4 18 83 108 -25
10 湘南ベルマーレ 26 7 5 20 85 102 -17
11 アグレミーナ浜松 26 7 5 20 58 117 -59
12 ヴォスクオーレ仙台 12 3 3 26 60 135 -75

2017.2.12(32節終了時)色付きはプレーオフ進出チーム。

いよいよ2月24日(金)から、プレーオフが始まる。

2012年度から始まった、Fリーグのプレーオフ。
今年ももうすぐ始まる。これまで4回行われたプレーオフの歴史を、以下の表にまとめた。

シーズン P/O優勝 P/O準優勝 名古屋との
リーグ勝点差
2015-2016 名古屋(年間1位) 府中(年間5位) 26
2014-2015 名古屋(年間1位) 大阪(年間5位) 23
2013-2014 名古屋(年間1位) 大分(前期5位/後期2位/総合2位) 28(前期/後期合計)
2012-2013 名古屋(年間1位) 大阪(年間2位) 22

この表を見ると、名古屋の絶対王者ぶりがうかがえるが、2013-2014シーズンの大分と2014-2015シーズンの大阪はともに、プレーオフ・ファイナルラウンドで、あと一歩のところまで名古屋を追いつめた。

30試合前後のレギュラーシーズンを戦って、これほどまでに圧倒的な力の差を見せつけた名古屋が、プレーオフのたった2試合でチャンピオンの座を奪われる可能性があったのである。

そもそもプレーオフが行われる3つの理由

Fリーグのプレーオフは、主に次の理由で採用されたのではないかと僕は捉えている。

  1. 試合数を増やすことで、Fリーグの興行収入を増やすため
  2. 優勝が名古屋ばかりで話題性に欠けるから
  3. シーズン中の消化試合を減らすため

名古屋オーシャンズが圧倒的過ぎて、Fリーグは面白くないというイメージを払拭したいという意図がうかがえる。
優勝争いから脱落したチームの試合には観客動員が見込めないから、なんとかしようという考えもあるだろう。

はっきり言おう。プレーオフは付け焼刃だ。

Fリーグの施策には、ポリシーが全く感じられない。

毎年レギュレーションが変わる。
やってみてだめだったら、改善しようとすること自体は、理解できる。
しかしだ。ブレすぎている。

観客動員を上げたいという気持ちは、痛いほど伝わる。
しかし、そもそもクラブの経営力に大きな格差があるのだから、実力に格差があるのは当たり前なのだ。そして、チャンピオンは総当たりのリーグ戦で最も勝点を積み上げたチームであるべきであるというリーグ戦の本質を、見失ってはいけない。

Fリーグはその名称からも明らかなように、リーグ戦なのだ。レギュラーシーズンで勝点を積み上げて優勝するために、チームは頑張っている。チームは優勝の見込みが無くなれば、今度は目標をプレーオフ進出に変更して努力する。

確かに、プレーオフは面白い。一発勝負の試合は、ハラハラする。
ジャイアントキリングが生まれる瞬間を誰もが期待しながら、最後にはやっぱりチャンピオンがチャンピオンらしく勝つシーンに、納得したりするのだ。

一発勝負の醍醐味は、全日本フットサル選手権が担っているはずだ。Fリーグはレギュラーシーズンだけで充分だと、僕は思う。Fリーグのプレーオフがあることで、選手権の魅力がかすんでしまうとは思わないだろうか。

まず先にやるべきことは、降格をつくること。

Fリーグは一刻も早く、降格を作るべきである。できれば準加盟リーグだけではなく。地域リーグともつなげるように、ピラミッドの上と下をつながなければならない。

とにかく、チームは与えられたルールの中で、一つでも上にいけるように準備している。
勝負で負けた者が泣きの一回で勝ってしまったときの何とも言えないモヤモヤ感を知っている人なら、理解できるはずだ。

Fリーグには長期的な方針をしっかり明確にして、確固たるポリシーをもって、運営していただきたいと切に願う。

 

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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