ここにいてもいいのか。ライトなファンが感じる不安。

先日、京都府フットサルリーグの、社会人2部の試合を観に行きました。

昨年1部から降格したプラウディアフットサルクラブと、かつて自分が監督をしていた、フュンフバインサテライトとの試合です。

プラウディアは昔から馴染みがあって、今もほぼ全員のことを知っていて、ファン感謝祭にもご招待いただく仲で、とても好きなチームです。2部にいるべきではない、1部で戦ってほしいチームでもあるし、実力的にも優勝候補の筆頭です。サポーターも沢山いて、みんな気のいい方々ばかりです。

フュンフバインサテライトは自分が立ち上げて、監督もしていた関係で、今も全力で応援したいチームです。

ここにいてもいいのかという不安

プラウディア対フュンフバインサテライト。日曜日の18:20キックオフ。
仕事が18時までで、職場から会場までは車で半時間ほど。どちらも応援したいという気持ちで、いてもたってもいられず会場に向かいました。

節操のない観戦者は、サポーター席に加わりにくい。

会場に着くとプラウディアのサポーターの皆様が出迎えてくれて、「キムさん、こっちおいで」と手招きしているように見えます。ところが僕としてはフュンフサテのほうも応援したいという、節操のない八方美人タイプだったので、そのお誘いに乗ることは憚(はばか)られました。

そして、どちらも応援しているどちらも応援しないという事実が、「オレはここにいていいんだろうか?」という不安を僕の心の中に創り出しました。

そこで、ライト層のファンの心境を思い浮かべてみました。

その時の僕のように、どちらも勝ってほしいという節操のないファンと、ライト層のファンの心境は似ているんじゃないかという仮説を立ててみたのです。

僕はどちらも勝ってほしいと思っています。ということは、どちらが勝っても納得する。なんなら引き分けでも良い。とにかくどちらも頑張っている姿が見たい。とにかく凄いプレー、良い試合が見たいという気持ちです。

初めてフットサルの試合を見る、あるいはまだ数試合しか見たことが無くて、どのチームを応援するか決まっていないようなライトなファンもまた、とにかく凄いプレー、良い試合が見たいと思っているのではないでしょうか。

誰にも貢献していないという事実は、居心地を悪くする

「オレはここにいていいんだろうか?」という不安はなぜ生まれて来るんだろうと考えた時、僕はひとつの答えを見つけました。

どちらのチームにも何一つ貢献していないという事実が、その心理を生み出しているのではないかと。

Fリーグを観るライト層は、入場料で貢献しているが。

では、Fリーグの観戦者はどうでしょうか。

入場料を支払うということで、ライト層のお客さんも、クラブに貢献しています。
しかし、声や鳴り物での応援という目に見える形で、よりクラブに貢献しているサポーターを近くに見てしまうことで、入場料による貢献はかき消されるような気がします。

ライト層を取り込むことは、Fリーグの最も注力すべきこと。

このライト層の顧客心理を考えた時、Fリーグの為すべきことが分かります。
ライト層は「私もこの応援に加わるべきなのか。いや、初めてなのに恥ずかしくてそんなことできない」という葛藤を感じているはずです。

中には、サポーターの有志が、そういったライト層の方々が自然と応援に入り込みやすいように、応援グッズを配ったり貸し出したりしているチームもありますね。特に関東のクラブはそういう点で先進的だと、いつも感じます。

ライト層の心理をきめ細かく配慮してくれるサポーターに恵まれたクラブのホームゲームは、やはり雰囲気が良いですよね。

しかし、そういう細かい気配りを、クラブ自体もできているかというと、疑問が残ります。
そういった努力はクラブにもリーグにも、まだまだ足らない部分なのではないかと思います。

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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