以前もこのブログでご紹介したことのあるツイートですが、フットサルの会場に行くと、いつも感じる居心地の悪さがあります。
フットサル観戦に行くようになって感じるのは、会場に入ってから椅子に座るまで、身体中に刺さるようなアウェー感。どこの会場へ行っても、大なり小なり感じる。選手からも、客席からも放たれるあの感じ。よほど好きじゃないと、次は観に行かない。
— 木村悟 (@bc_squeeze) 2016年11月20日
僕の場合はアウェー感をビシバシ感じてもさほど気に留めませんが、初めて観戦に訪れる方にとって、あの空気は少々きついようです。
アウェー感の正体はいったい何か
いつも会場に行くと、アウェー感について考えます。何がこの感覚を生み出すのだろうと。
Fリーグよりも地域リーグ、地域リーグよりも都道府県リーグで、より強く感じる感覚です。
僕が自分自身の思考を元に導き出した答えは、こうでした。
アウェー感の正体は、自意識過剰の集合体ではないか。
先に会場に座っている人は、(試合の前であれば特に、)あとから会場に入ってくる人に注目します。ことさらに注目するわけではないですが、誰かが入ってきたら入口をチラッと見てしまいます。狭いフットサル業界だから、ひょっとすると自分の知人がやってきたのではないかという興味があるのです。
入ってきた人が知らない人なら、(あの人どこかで見た覚えがあるんだけど、どこの誰なんだろう?)という興味が生まれるでしょう。
そして、知っている人なら、(ここから声をかけることで周囲の注目を集めてしまうかもしれないけれど、そこまでして声をかけるべき間柄なのか。いや、もしかすると相手に迷惑がかかるかも・・・)などと気を遣ってしまい、気づいていないふりをしたりします。
僕は会場に入ると、注目されているのではないかと思い込んでしまいます。
あとから入ってきた当の本人は、入った瞬間から座るまで注目されます。いや、視線を感じることで、注目されていると思い込んでしまいます。(あ、自分は今注目されている。自分の容姿はこの注目に耐えられるだろうか。ああ、しまった。それならもっとおしゃれしてくるべきだった。)などと、急に恥ずかしくなったりします。
これらの思考は完全に、人の目を気にしすぎる、自意識過剰の典型でしょう。
であれば、僕が感じるアウェー感の正体は、僕自身の自意識過剰が創り出した思考の集合体であるのかもしれません。
自意識過剰はエスカレートする。
これは僕だけかもしれませんが、顔見知りだけど知人ではないという人が近くに居るのだけれど、はじめに会釈をしなかったからずっと気まずかったり、知り合いが居るけど今はチームのメンバー同士で喋っているから邪魔しては悪いと勝手に気を遣っていたりすると、だんだんと自分自身が不安になってきます。
(自分はここにいていいんだろうか・・・。)
応援している選手やチームはたいてい客席にはいなくて、下(ピッチ)にいるので助けてはくれません。そもそも勝手に応援に来ただけの部外者を、「助ける」というのもどうかと思います。ただでさえ今から試合でそれどころではないのに。
自己否定の心理が育ってしまった上に応援しているチームが負けたりすると、今度は勝手に責任を感じたりします。
(自分なんかが来たから負けてしまったのではないか。応援といっても見ているだけで何も力になっていないし。)
フットサル観戦から足が遠のく思考回路は、だいたいこういった流れになるのだろうと思います。皆さんがどう感じているかは分かりませんが、僕の場合はこんな風に感じています。
カテゴリやレベルに関係なく、観客動員の努力が必要な理由
前振りが長くなって収集がつかなくなってしまいました。
そろそろこの記事のタイトルにもなっている、都道府県リーグにも観客動員の努力が必要な理由について触れていきましょう。
フットサルは多くの育成年代が取り入れているということを意識したほうが良い。
Fリーグはもちろんのこと、フットサルの地域リーグや都道府県リーグを子供たちが見に来ているのは、よく目にする光景です。
育成年代を指導しているクラブが都道府県リーグで戦っていることも、少なくありません。
そして、見に来ている子供たちのうち全員が将来、JリーグやFリーグでプレーできるとは限りません。
彼らの多くが、もしかすると地域リーグや都道府県リーグでプレーするのかもしれないのです。
多くの人に観てもらえるということは、そこでプレーしたいと思う動機のひとつになります。
もしも今行われている都道府県リーグに多くの観客が集まって盛り上がっていたら、その光景は子供たちの脳裏にしっかりと焼き付くでしょう。
(俺も将来これだけの観客の中でプレーしてみたい)と思う子供がいるかもしれません。
すそ野を広げることが目的なら、観客は必要不可欠。
逆に、会場にはチームの選手たちや身内だけしか来ないような、閑散としたリーグ戦を行っている姿を見た子供たちは、将来この場所でプレーしたいと感じるでしょうか。
自分たちがフットサルを楽しむことは大前提ですが、仲間内だけで楽しむためのいわば会員制競技リーグをやっていたのでは、すそ野は広がっていきません。
運営はプレイヤーズファーストを、選手はオーディエンスファーストを
運営は、チームや選手が気持ちよく自由にプレーできるように、力を尽くす必要があります。
そしてチームや選手は、自分たちが試合を楽しむことだけでなく、見ている人にも共有してもらいたいという意識を、今よりももっと強く持つべきであると思います。
観客がどう感じるだろうか、より気持ちよく観てもらうには、どうしたらよいだろうかと考えると、できることはまだまだ沢山あるのではないでしょうか。
運営はそうした選手サイドの取り組みに、全力で協力するべきであると思います。
そういった取り組みが、未来に繋がるのではないでしょうか。
今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。
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