FDSはゴールではなく、スタート。

FDS(FUTSAL DATA SYSTEM = フットサル・データ・システム)をご存じだろうか。

フットサルの連盟主催のリーグ戦で用いられている、全国共通のデータベースシステムである。

こういうやつ。(大阪府フットサルリーグ1部)

まず、チームと、チームに登録している選手をデータベースにインプットする。試合の日程と公式記録をインプットすると、リーグ戦の順位表や星取表や、得点ランキング、警告や退場などの情報をアウトプットすることが出来る、画期的なシステムだ。

地域リーグに初めて採用されてから10年ほどが経過してようやく、ほとんどの都道府県に導入されたようだ。が、いまだに実用化できていない県もある。

フットサルをメジャースポーツに。

FDSが日本のフットサルを変えるという確信。

10年ほど前、FDSを見た僕は、これで日本のフットサルは変わると確信した。

きちんと運用すれば、選手の経歴や個人成績が、一元管理できるシステムである。

かつて関東リーグが最強、関西や東海が追随するという、地域リーグが国内最高峰の時代、フットサルマガジンPIVO!が発行していた選手名鑑は、地域リーグ観戦者の必携バイブルだった。FDSがその代役になる可能性を秘めていると、僕は感じたのだ。

都道府県リーグにもFDSが導入される予定で、Fリーグ発足当初は、Fリーグ選手のデータも入っていたように記憶している。

全てのリーグ戦に登録している選手の、生まれた年、身長、体重から試合出場数、シュート数、ゴール数、ゴール決定率、警告・退場などの処分履歴。これが分かるだけでも、埋もれてしまったタレント、将来の代表候補の取りこぼしを減らすことが可能になる。

ところが、普及は思うように進まなかった。

都道府県レベルでは、運営者にも温度差がある。
完全にボランティアで運営しているリーグもある。

1試合1試合のデータを打ち込んでいくのは、なかなかの作業量なのだ。5試合、6試合分入力するのは、ブログ記事を書くよりも骨が折れる。

全国への普及は、まだ途上のようだ。

FDSの進化の方向と使い方を提案しよう。

偉そうな小見出しになったが・・・(笑)。

FDSは将来、フットサルチームだけではなく、選手ひとりひとりの経歴やその時点の能力を客観的かつ視覚的にとらえられるステータス確認ツールとして、Fリーグから都道府県リーグまで全てのチームと選手を網羅するべきだと、僕は考えている。

Fリーグを頂点に、全てのリーグがピラミッドを形成して、全てのリーグの結果や日程が、FDSに集約される。チームの戦力分析や選手個人の成績などもすべての情報が網羅されていて、ファンはスマホでいつでも簡単に、お気に入りのチーム、気になる選手の情報にアクセスできる。もちろん、顔写真やプレー中の写真、動画なども見られれば最高だ。

技術的に不可能なことは、ひとつもない。

Fリーグから都道府県まで全てのリーグでUI(ユーザーインターフェイス)が統一されれば、観戦者はすぐに慣れる。携帯ゲームと同じだ。なんの苦も無く試合の見どころやスタッツを把握できるようになるはずだ。

選手も、自分が大きなピラミッドの中にいる一人だと自覚することになり、注目されればされるだけ、もっと上へ行きたいという気持ちを持つようになるだろう。

もう一度言う。
現時点で技術的に不可能なことは、ひとつもない。

今のままの名前と数字だけの殺風景なFDSを、全国で運用することがゴールだと思っているのであれば、考えを改めなければ日本のフットサル界に未来はない。

日本のフットサル界はまだ、スタートにも立っていない。

 

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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