スペインに学ぶこと。

画像提供元:白地図専門店

 

ひとつ前の章で、名古屋オーシャンズサテライト(名古屋オーシャンズの下部組織)を通年のスペインリーグに複数年挑戦させたらすごいことになりそうだという話をした。

日本列島フットサル改造論 / 第1章 下部組織

日本のフットサル界は、かつてはその多くがブラジルに学んでいたが、現在はよりシステマティックなスペインに学ぶことが多い。
フットサル選手が自分の能力を極限まで高めたいと渇望しているのであれば、世界最高峰のスペインリーグで戦うことが選手にとって最も得るものが大きいのは、まぎれもない事実だ。

なぜいつまでも海外なのか。

なぜみんな、高みを目指してスペインへ行くのか。

「え、だってスペインリーグが世界一レベル高いから、当たり前じゃん。」という答えが返ってきそうだ。

確かにスペインのLNFS(リーガ・ナシオナル・デ・フットボル・サラ)が世界最高レベルのフットサルリーグであることに疑いの余地はないし、選手としてその選択は一切間違えていない。

ではなぜ日本を、世界一レベルの高いリーグが行われている国にしようとしないのか。

「JFAがそこを意識していないから。」

表題の問いの答えは、この一言に尽きる。
世界一を意識していないから、絶対になれるわけがないのだ。

チームや選手は、もがきながら一生懸命努力している。少しずつだがレベルも上がっているとは思う。が、世界最高には程遠い。

日本がスペインを超えるようなレベルの、世界中からトップ選手が日本でプレーしたいと思うようなリーグにするための施策を、日本人の頭で本気で考えていないから、できないのである。

海外の優れた国にならって、海外から招へいした代表監督の下で日本を強くしてもらうという、後進国が必ず踏むであろうステップは、日本はもうすでに踏んだ後だと考えていい。海外の指導者を代表監督に据えるメリットは、代表の成績が振るわなかったときには監督に責任をなすりつけて首を切り、批判の目を協会へ向けにくくすることだけなのである。

日本のリーダー(協会や連盟のトップ)自身が自らの保身を優先して、いつまでもGHQ(海外)に指示を仰ぐことが最良の策だと民衆を洗脳し続ければいいと考えている時点で、スペインやブラジルに肩を並べることは逆立ちしたって不可能だ。

ではどうすれば良いのか。

国内のリーグ戦を世界最高レベルにするための最速で最善の方法を考える時に、トップレベルのFリーグだけを対象にしていてはいけない。Fリーグを全チームプロ化することが最速で最善の方法だという常識にとらわれて、今までそれしかやってこなかったのだ。まずはその常識をいったん捨ててみればよい。

僕の考えはこうだ。
地域リーグよりもさらに下位の、都道府県リーグのチームにはびこるアマチュアリズムを、最低でも今のFリーグの選手やチームが持っているプロ意識まで引き上げてやること。この方が絶対に早い。

その具体的な方法は・・・。

 

第3章 プロフェッショナリズムを植え付ける方法 につづく

 

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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