地域チャンピオンズリーグで関西のチームが勝てない予想をした理由。

2/19(日)、全国各地でフットサル界にとって節目の大会が行われていた。

Fリーグは最終節の4試合が行われ、関西では関西2部への昇格戦(略称:関チャレ)が行われた。が、僕の興味はもっぱら、「チーチャン」の決勝、柏TOR’82名古屋オーシャンズサテライトのゆくえだった。

結果から言うと、第17回地域チャンピオンズリーグは東海代表の名古屋オーシャンズサテライトの優勝で幕を閉じた。

予想と応援は全くの別物。

フットサルのチームを応援したくなる理由のひとつに、「自分に関係のある人がいるから」ということがあると思う。

そういう意味で、今回の地域CLで僕が最も応援していたチームは、もちろん関西の3チーム(SWH、あがりゃんせ、ミキハウス)だった。次に応援していたのは、関西以外のファイルフォックス府中、リガーレ東京、Divertido旭川、Force Futsal ISE、広島F・DOの5チームだ。こんな風に複数のチームを応援することをミーハーと呼んだり、節操がないと言う人もいるが、それは違う。「知り合いや友達が頑張っているから応援する」それだけのことだ。

しかし予想は、応援とはまったく別物である。
客観的に見て、実力差と戦術的相性と試合展開とメンタル面と経験値や試合順の優劣などを総合的に鑑みて、予想するのだ。それが、今の僕のフットサルの楽しみ方なのだ。

僕の予想は当たらずとも遠からず。

僕は大会前に、ツイッターで予選リーグの順位予想を発信した。

予想と結果を比較してみよう。

Aグループ
順位 予想 結果
1位 柏TOR’82 柏TOR’82
2位 SWH SWH
3位 カティオーラAZNA カティオーラAZNA
4位 Force ISE Force ISE

Aグループは全て正解だった。
SWHはもちろん大会の優勝候補であることは間違いなかった。が、最近の試合動画も沢山出回っていて、しっかり研究しつくされている感もある。柏はFリーグ準加盟のFチャレンジリーグで優勝している。10月に広島F・DOに2-3で惜敗したが、11月末の再戦では5-2と快勝した。シーズン中にチーム力が上がっていることは、それ以外の試合結果からも感じられた。

僕が事実上の決勝戦ぐらいの価値があると思っていた、柏とSWHの対戦は、初日の3試合目だった。
第1試合、柏とカティオーラ(大分)の試合の直後に、SWHは初戦のForce(三重)戦を戦った。柏の試合中は、SWHの選手は次の試合のウォーミングアップをするため、試合をじっくりと見ることはできない。SWHは2試合目と3試合目に続けて試合があるので、その休息時間として1時間の猶予(空白の時間)が与えられた。この猶予があるおかげで、柏は監督、選手全員がSWHの試合をライブで見て、事前にスカウティングしていたことにプラスして、注意するべき点を再確認することができる。
結果は、僕の予想した通りに、柏が5-3でSWHを下した。

Bグループ
順位 予想 結果
1位 リガーレ東京 リガーレ東京
2位 広島F・DO 広島F・DO
3位 MICALO SENDAI 大和撫子/VIORA藤枝
4位 大和撫子/VIORA藤枝 MICALO SENDAI

この顔ぶれならやはり関東1位のリガーレが抜けている印象だ。F・DOも相当な実力だが、リガーレに勝つまでとは思えなかった。大和撫子/VIORA藤枝は正直見たことが無かったが、東海リーグの成績を見ると、守備力を売りにしているチームと言う印象を受けたので、攻撃力が高くないと勝てない地域CLでは厳しいのかなという予想。
東海地域の知人から、東海のチームを舐めすぎですよという反論。申し訳ないです。

Cグループ
順位 予想 結果
1位 ファイルフォックス府中 ランブレッタ福岡
2位 ランブレッタ福岡 ファイルフォックス府中
3位 あがりゃんせ あがりゃんせ
4位 Lucha Brillo Lucha Brillo

フウガがFリーグに参入してから地域リーグ界隈で言われてきた、「西高東低」の図式は、昨年の地域CLを見て、既に崩壊していると僕は感じていた。昨年の雰囲気を見て、全体の実力的には関東が半歩ぐらい上で、関西・東海(名古屋サテ以外)が2番手集団、北信越・九州・北海道・中国・東北は1~2チームが全国で勝ち負けできるぐらい、四国はまだ低目という印象があった。

結果的に僕は、ランブレッタ福岡の実力を見誤った。BORKやRDを抑えて優勝しているチームだ。終わってから九州リーグの星取表を再確認。10試合で得点66失点28は驚異的だ。あがりゃんせは個人個人は素晴らしいが、連動性という部分において不安定さがある。それでこの3位予想だった。

Dグループ
順位 予想 結果
1位 名古屋オーシャンズサテライト 名古屋オーシャンズサテライト
2位 ミキハウス ヴィンセドール白山
3位 ヴィンセドール白山 ミキハウス
4位 ディベルティード旭川 ディベルティード旭川

最も実力伯仲で、最もハイレベルと予想したのがこのDグループだった。3会場でどこを観に行くか選ぶなら、間違いなくここ一択だ。

しかし、名古屋サテがこの16チームの中でも別格の強さを持っていることは、地域リーグを見ている人なら誰もが知っているはずだ。個々の技術、フィジカルはトップクラスで、プロの監督がいる。個人戦術とチーム戦術を毎日みっちりやっている。唯一名古屋サテに死角があるとすれば、経験値の部分だ。ミキハウスももちろん強いが、3-1の同じスタイル中心の名古屋サテと比べると、やはり様々な面で分が悪い。初日の1試合目に当たるほうが有難かったように思う。

北信越リーグで最大のライバル、ボアルース長野をハナ差でかわして出場したヴィンセドール白山も、間違いなく全国トップクラス。北海道チャンピオンのディベルティード旭川には元エスポラーダの名選手が多く在籍している。

結論:全国的に見ると、関西は成長率が横ばいあるいは下降気味に思える。

これは北信越や九州、中国地域あたりのレベルが年々上がってきたことによって、追いつかれている感があるということと、関西リーグ全体がもっと選手もチームも運営も含めて、改善していかなければならない部分があるということだと思う。

関西のフットサルは今、はっきり言ってぬるい。
僕は毎回、関西リーグの試合を観に行く度にそう感じていた。

名前だけではいつまでも勝てない。

これは応援だ。
来年はまた関西リーグが地域リーグの頂点に立ってくれることを願う。

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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