僕が日曜日にこの目で見たゴールの数です。
関西フットサルリーグ1部第12節で生まれたゴールは、5試合でなんと55ゴール。1試合平均11点です。この日は多くのゴールが生まれました。
僕が見たのは正確には54ゴール。最初の1点目が入るまでに、会場への到着が間に合いませんでした。
全55ゴールの始まり方をメモしてきました。
ゴールの始まり方。
すなわち、「ゴールにつながる攻撃がどのように始まったか」です。
最近では攻撃のオープニングとか呼ぶようですね。
それを関西1部リーグの55ゴールについて、この目で確かめてみました。
なぜそんな面倒なことをしたのか。
ポゼッションから生まれるゴールは、全てのゴールの20%にすぎない?
僕が監督をしていた頃から常々、ゴールの生まれ方についてぼんやりと感じていた仮説がありました。
「ポゼッションから生まれるゴールなんて、せいぜい全ゴールの2割ぐらいなんじゃないか?」
当時(2006~2008年頃の関西リーグ)の感覚では、ゴールが生まれる攻撃の種類の割合は以下のような感じなんじゃないかと思っていました。
攻撃の種類 | 割合 |
1. ポゼッション(相手陣地・定位置攻撃) | 20%程度 |
2. カウンターアタック(反撃・逆襲・速攻) | 40%程度 |
3. セットプレー(CK・FK・キックインなどのプレースキック) | 25%程度 |
4. プレス回避(自陣からプレッシャーを回避してのゴール) | 10%程度 |
5. イレギュラーなプレー(PPやPP返し、PKや第2PK、退場時の4対3など) | 5%程度 |
いつかこれは検証してみたいなと思いつつも、出来ずに競技から退いてしまいました。
20%の価値しかない攻撃の練習に、練習時間の多くを費やしていないか。
定位置攻撃の練習に多くの時間を費やしている時期が、自分のチームにもありました。
ボールを失わず、ポゼッションすることがフットサルだと捉えている部分も、確かにありました。
ところが、ゴレイロが1人しか練習に来ないときに、自分が紅白戦でゴレイロをしてみるとよくわかりました。
自陣でFPが揃っていてマークがずれていない状態で守っている時は、流れの中から失点することは、そんなにないのです。
数的不利にならなければ、素人のゴレイロでも守れるのです。
それぐらい、ポゼッションからのゴールは生まれにくい。
やられるのは、多くがカウンターかセットプレー。それなのに、ポゼッションの練習の比重が高いというのはどうなのか。
カウンターの練習を増やすと、勝率は上がった。
カウンターの練習のボリュームを増やして、ポゼッションを後回しにすると、チームの勝率は上がりました。
攻撃の練習はすなわち、同時に守備の練習でもあるのです。
紅白戦ではセットプレーを唐突に入れるなど工夫して、セットプレーの重要性も意識するようにしました。
カウンターの練習で疲労度を上げてからポゼッションを突き詰めることで、より実戦に近い状況を再現できます。
現在の関西リーグ、55ゴールの始まり方の内訳は?
では本題に入ります。
メモを取ったゴールの始まり方の内訳を、以下の表にまとめました。
攻撃の種類 | ゴール数 | 割合 | |
1. ポゼッション(相手陣地・定位置攻撃) | 12 | 21.8% | |
2. カウンターアタック(反撃・逆襲・速攻) | 24 | 43.6% | |
3. セットプレー(CK・FK・キックインなどのプレースキック) | 6 | 10.9% | |
4. プレス回避(自陣からプレッシャーを回避してのゴール) | 7 | 12.7% | |
5. イレギュラーなプレー(PPやPP返し、PKや第2PK、退場時の4対3など) | 6 | 10.9% | |
a. | パワープレー | 2 | 3.6% |
b. | パワープレー返し | 2 | 3.6% |
c. | 退場4対3 | 2 | 3.6% |
合計 | 55 | 100% |
僕の仮説は、今回の関西1部リーグに限って言えば、かなりいい線いってる感じでした。
本当はもっとたくさんの試合を見て検証の精度を上げたいところではありますが、残念ながらそこまでの時間とモチベーションは確保できません。
現在の関西リーグは、ハイプレスが主流になっている。
今節の10チームには、守備時に高い位置からのプレッシャーをかけないチームはひとつもありませんでした。
リーグのレベルは昔よりも上がっていて、とても良い傾向であると思います。
Fリーグは、セットプレーの比重が高いように感じる。
Fリーグのハイライトなどを見ていると、セットプレーの比重が関西リーグと比べると高いように感じます。
これは、チーム練習の頻度や質的・量的な差なのでしょうね。
週2~3回2時間程度の練習ではなかなか、その差は埋められないでしょう。
まとめ
今回のサンプルが偶然そうなったとも言えますが、それでもカウンターの練習の重要度が高いということは、間違いなさそうですね。
丸1日、5試合を集中して見ると、とても疲れるということが分かりました。
これを毎週末継続して、様々な会場で速報してくださっている方々には本当に頭が下がります。
ゴールの始まり方は公式記録に載らない情報なので、ライブで見るか録画映像を見るかしか知りえる方法はありません。
それにしても55ゴールは多いですね。
12月10日(日)に大正千島で行われる最終節には果たして、いくつのゴールが生まれるでしょうか。
今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。
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