名古屋オーシャンズの独走は、止められそうにない。

まだ、名古屋がずるいって、思ってる?

2017-2018シーズンの名古屋オーシャンズの独走は、止められそうにありません。

まだFリーグが開幕してたった3節しか経過していませんが、僕にはそう見えます。(Fリーグ公式サイト 順位表

野中の一本杉であるよりも、森として発展した方がよい

サブタイトルは、僕の好きな言葉です。

これは、カップヌードルで有名な日清食品の創業者である安藤百福氏の言葉で、「どんな業界もひとつが飛び抜けて独占するよりも、心ある会社が集まって競争し、互いに切磋琢磨するほうが、ゆくゆくは業界として豊かな森のように発展する」という意味の言葉です。

チキンラーメンの大ヒットから、製法特許を他社にも許諾して、結果として巨大なインスタントラーメン市場が出来上がった話はあまりにも有名ですね。

このままでは名古屋がまた一本杉に。

2007年のFリーグ発足から9年間、王者の座をほしいままにしてきた名古屋オーシャンズですが、10年目の昨年度は木暮監督率いるシュライカー大阪の後塵を拝し、ついに王者の座を明け渡しました。

しかし今シーズンは、これ以上ないほどの強烈な補強をして、盤石の態勢でスタートしています。僕の目から見ると、大阪を含めても、他の11チームと名古屋は桁違いの力の差があると思います。

フットサル界がこの10年で、発展しなかったとは言いません。Fリーグはしっかりと歴史を作ってきたし、フットサル界は大きな発展を遂げたと思います。しかし、100点満点ではなかったことは、誰の目にも明らかではないでしょうか。

危惧してしまう人は多いでしょう。
また、名古屋が独走してしまうのでは。
また以前のように、野中の一本杉となるのではないかと。

名古屋が見ている大海の景色は、秀峰からの景色

じつは僕は今シーズン、名古屋に他を圧倒してFリーグを優勝してほしいという、先述の「森として発展」とは矛盾した希望を抱いています。

名古屋が求めているのは、名実ともに互角以上の強さを持ったライバルクラブの出現なのではないでしょうか。
強力なスポンサーを募る。あるいはクラブが事業で収益をあげる。どういったプロセスを経るにしても、選手の待遇をプロフェッショナルに見合うものにしなければ、名古屋と互角には渡り合えないということを、示したいのではないでしょうか。

待遇 ≒ 時間 ≒ お金

待遇を上げることは、今よりも選手に時間を与えることです。
トレーニングの時間、身体のケアの時間、イメージする時間、休息する時間、ファンとコミュニケーションをとる時間。選手が最高のパフォーマンスを見せられるようにするために準備する時間を、お金という形で与えることです。

待遇の重要性を示すために名古屋はもう一度、一本杉になる。

それらの待遇を、名古屋と同等にできるようになって初めて、一本杉は林になり、森になる。
それが出来ないうちは、発展などない。
だから名古屋はもう一度、一本杉になる。

俺たちが下のステージへ降りるんじゃない。お前らが上がって来い。

そういう名古屋GMの意図を想像させるような、今シーズンのFリーグ。
大阪が連覇できるのかどうかではなく、主役はやはり今シーズンも名古屋になりそうです。

さぁ、今日から第4節(/全33節)、どうなりますでしょうか。

今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。



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