僕がもう監督を引き受けない理由。

有難いことにこんなしょぼくれた男にも、今でも時々、監督のオファーは来る。

もちろんアマチュアフットサルチームの監督の話。報酬などもちろん無い。オファーなどと格好つけて書いたが、誘い方ももっと軽いものだ。

それでもやはり、誘われること自体は嬉しい。誰かに必要とされることは、この上ない喜びだ。しかも、恐らく今後首位が入れ替わることはないと思われるほど、フットサルは自分の中で一番好きなスポーツだ。どんなカテゴリだろうと、当然やってみたい。

しかし、僕はすべてのお誘いをお断りしている。

練習に行けないのに、監督はできない。

まず、チームの練習に行けないのが、お断りする理由の一つだ。

監督を引き受けるなら、ほとんどすべてのチーム活動に行けることが大前提である。
生活のプライオリティは、監督活動に置くことになる。時には仕事や家族よりも監督としての行動を優先しなければならない。一日はその年のチーム目標を達成するために使われる。ちょっとしたスキマ時間には、次の試合の対戦相手のことを考える。
監督はチーム活動を休めない。仮に監督が練習を休むと、それ以降は練習を休む選手が、必ず増える。アマチュアチームでは必ずだ。(監督が休むんだから、練習休んでもいいんだ。)という根拠のない自信が、選手には生まれる。この傾向は、優勝や昇格の望みが無くなったチームの練習参加率が下がるのと同じ様に、必ず表れる傾向だ。

また、練習に行けなければ、采配を振るう資格がないと僕は思っている。選手のパフォーマンス、モチベーション、怪我の状態、選手同士の仲、戦術の中での選手の適性、チーム戦術の変化など、チーム活動に帯同していなければ把握しきれないことで、采配に不可欠なことはあまりにも多い。

そもそもフットサルを教えるベースが僕にはない。

プレーの評価、起こったことに対する評価と、それに対して何をどうすべきかの判断は、僕にもできる。
また、それぞれのチーム戦術の相性から、試合展開の予測や対策をする能力については、かなり長けていると自己評価している。

しかし、細かい動きの質などを教えることは今のところできない。今後勉強すればどうにかなりそうだが、勉強したいという気持ちがない。多くの優秀な若い人たちがやればよいと思うからだ。そんなことは現役選手にでもできるし、そのほうが効率的だ。

JFAの指導者資格制度がキライだ。

監督になるなら、サッカーC級を取ってからフットサルC級を取りなさいとかいうふざけた資格制度があるが、そもそもその制度が気に食わない。指導者資格制度は、協会ビジネスが生み出す負の産物だと僕は思っている。黎明期には、資格を与える指導者も素人だった。素人が素人に教えていたわけだ。はじめの頃の指導者資格は、既得権でしかない。

最近は、自分たちが聞きなれない外来語の意味と使い方をいかに知っているかが、指導者の評価の基準になってしまった気がする。スペイン語のそれっぽい単語を織り交ぜて、内容を分かりやすく教えずにもったいつけて話す指導者が、優れた指導者だと勘違いされる。誰にでも分かるように指導できる人が、本当は良い指導者なのではなかったか。

もちろん現代の指導者は素晴らしい人が多い。今から資格を取る人たちは熱心な勉強家なので、頑張ってもらいたいと思う。

 

僕は今もこれからも、仕事と家族を優先するので、練習にはほとんど行けない。
しかも今後フットサル指導者資格を取りたくない。
そういうわけで監督のオファーはお断りしているが、誘ってくれるのはとても嬉しい。

 

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