僕もかつては指導者のはしくれだった。
自分がチーム練習を仕切ったり、指示を出したり、アドバイスをしたり、采配を振るったりする時に、常々感じていたことがあるのでご紹介したい。
指導者がどんなことを考えているかの参考にしていただければと思う。
指導者もひとりの人間。
指導者にも色々な人がいる。
僕は話すことが下手で、コミュニケーションが苦手なタイプだった(今でもそうだが)。
その代わりといってはなんだが、選手の表情やしぐさを観察して記憶する、洞察力は優れていたのではないかと自分でも思う。
選手たちの前に立って話していても、咄嗟にうまく言葉が出てこないことがある。
他にも自分には指導者として足りないことだらけであることは重々承知していたので半分開き直っていたが、ミーティングで自分が話している時に聞いていない選手や、面白くない顔をしている選手がいると、不安になり、自信を失うこともあった。
自信がないと、声が小さくなる。
言葉が選手たちの心に響かない。
指導者が自信に満ち溢れていないときは、聞いている選手も不安になる。
選手の不安げな表情が、指導者の自信をさらに奪うという悪循環に陥ることがある。
そんな調子では、チームが良い結果を出せるはずがない。
気持ちよく指導できるときもある。
僕は様々なカテゴリのチームを指導する経験をさせていただいた。
エンジョイでは、主婦が主体の女子チーム、ワンデー大会のための寄せ集めの女子チーム、大学の女子チームなどだ。
競技志向では、京都府女子選抜、京都府U23選抜、京都府社会人選抜、フュンフバイン京都、そしてフュンフバインサテライト。社会人関西リーグ選抜も率いた。これはイベントマッチ1試合のみで、名前だけのお飾り監督だが。
思い返せば、指導する相手によって、自分自身が感じる楽しさはそれぞれに違っていた。
指導していて最も楽しいのは、フットサルを自分より知らない人に教える時だった。
U23や女子チームやサテライトの指導は、本当に楽しかった。
自分が知らないことを教わるとき、それが自分の好きなことであれば、人は身を乗り出して興味を示す。
人は知識を得ると、すぐにそれを試してみたくなる。
うまくいけば、選手たちの目の輝きが変わる。
目をキラキラさせてこちらを見る選手たちを前にすると、指導する側のモチベーションも最高潮に上がる。
教えたことを実行してくれて、さらにそれが結果につながったときは、喜びもひとしおである。
若くても、人の話に耳を傾けない選手もいた。
中には(自分はそんなことは知っている)とでも言いたげに、こちらの話に興味のないふりをする若者もいた。
少しでも知識を持っているように見られたくて、虚勢を張っている場合も多い。カテゴリが上がれば上がるほど、背伸びしたがる選手は増える。
しかし、虚勢を張ったり指導者の話を退屈そうに聞いたりする態度は、多くの場合、悪い方向にしか作用しない。
その指導者の器量にもよるが、生意気に見られてしまうことの方が多いと、僕は思う。
若い選手は特に知っておいた方がよい魔法の言葉、「す・な・おの法則」
「す・な・おの法則」をご存じだろうか。
中村文昭氏の「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる!の中に下川浩二氏の「す・な・おの法則」が紹介されていました。
人の話を聞くときに、この「す・な・お」を活用すると相手との関係が良好にできると言うのです。人の話をしっかり聞くことで、相手との関係を強化できます。
相手の話を最初からつまらないと決めつければ、話は当然つまらなくなります。
逆に、素晴らしいと思って聞けば、自分にとっても良い話になるはずです。
そのときに、「すごいですね」 「なるほど」 「おもしろいですね」と「す・な・おの法則」で反応すれば、相手も嬉しくなって、もっと面白い話を披露してくれます。
これで、自分も自然とうなづけるようになり、相手の話を楽しめるようになるのです。
情報源: 「す・な・おの法則」とメモで人間関係を強化する方法 | ライフハック!ブログと読書で人生を変えた徳本昌大のブログ
「すごいですね!」
「なるほど!」
「おもしろいですね!」
指導者に限らず、先輩は後輩にこれを言われると、確実に嬉しくなる。
時には、「おもしろいですね!」の代わりに、「教えてください!」としても良い。
不遜な態度をとることがカッコいいと思っているのであれば、すぐに考えを改めたほうが良い。
ゴマをすりなさいと言っているわけではない。
好きなことに対してもっと知りたいという気持ちがあるのであれば、その気持ちを隠す必要はないのである。
慣れと言うものは不思議なもので、この「す・な・おの法則」、口癖にしていると、自分がほんとうに素直な人間になっていくのが分かる。
是非、試してみてもらいたい。
今日も最後までお読みいただいてありがとうございました。
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